ミニバラを悩ます、主な「5つの病害虫」
害虫
ハダニ…高温乾燥の時期、夏から秋にかけてが特に繁殖旺盛。
スリップス…気温が高い時に多く発生。蕾の中に潜り込む。
アブラムシ…春と秋に群生して発生。一気に増えるので大変。
病気
うどん粉病…葉っぱは真っ白、葉を波打ったように変形させ、生育不良に。
黒星病…長雨で葉が濡れた状態が続くと感染し発症。梅雨時期に要注意。
「治療」ではなく「予防」をするのがポイント
病害虫に侵されてしまった葉は、光合成が出来なくなってしまいます。
症状が悪化してからの治療よりも、事前に予防する事の方が簡単なのです。
バラに害を及ぼす病害虫。活動が盛んな時期はそれぞれですが、どの病害虫にも共通して言えることは全て潜伏期間があること。
そのため気付いた頃には、時すでに遅しといった状態になってしまいます。でも発生初期であればまだまだ大丈夫なので諦めないで下さい!
油断していたら既に感染していた、というのを見逃さないためにも「予防」が何より大切で確実に効果をもたらしてくれるのです。
薬剤は大きく分けて3つに分類されます
殺菌剤…病原菌に効果
殺虫剤…害虫に効果
殺ダニ剤…ハダニに効果
ハダニにも殺虫剤は効きますが、効果が薄いため専用の殺ダニ剤が存在します。ハダニ対策にはそちらを使用するのが効果的です。
ローテーションで使用するのがコツ
同じ薬剤を使い続けると病害虫がその薬剤の耐性を持ってしまい、徐々に効かなくなってしまいます。
これを抗体と言います。それを防ぐために、いくつかの効果が異なる薬剤をローテーションして使う事が大切なのです。
ただ商品名が違う薬剤をただ交互に散布するのはNGです。
抗体を持たせないために、系統・成分が異なる薬剤をきちんと選び、順に散布する事で効力の高い薬剤ローテーションとなり葉や株を健康に保ち続けることが出来るのです。