ミニバラを選ぶときに最も大切なのは
「健康状態の確認」です。
ミニバラをお家にお迎えする時、はじめては特に「どんなところを見て選べば?」と悩む方もいるかと思います。
状態をよく見て健康な植物を選ぶことで病気や虫害などのリスクを最小限に抑えることができます。健康な植物から始めることは、育てる上で成功の鍵となります。
葉や茎がしっかりしていること
植物は葉から光合成をします。健康な葉はお日さまの光をたっぷりと吸収し、根っこや株に養分を運びます。ですので葉が生き生きとしていることは見た目の美しさだけでなくミニバラの健康に直結してくるのです。
病害虫の兆候がないこと
病害虫はミニバラにとって大敵です。どこで管理していても環境さえ整えば発症し瞬く間に株全体に広がるケースもあります。
また病害虫の特性として表向きには目に見えない葉の裏や湿度の高い株の内側に潜むことが多いです。そのためチェックする際は葉の両面を見たり、株の中を確認することも大切です。
基本的にはこの2つをチェックしますが、ミニバラの健康状態は根っこのコンディションに大きく左右されるため、購入後にポットから株を抜き、根っこが健康な白色かを確認できるとより一層安心です。
購入後すぐにあまりにも根が黒いという事があれば、購入先に相談してみると良いかもしれません。
こんな株は要注意!
NG:葉や茎がしなっとしていて蕾が頭をもたげている
NG:葉が縮れている
NG:葉の色がまだらに変色している
NG:蕾や葉が粉を拭いている
良好な株は上記の症状が見られず、葉が生き生きと色鮮やかで茎がピンとしています。株のボリュームも健康の証。良い土壌内環境だからこそ株にも葉にも円滑に養分が行き届きます。
外的要因の病害虫対策は早めの予防治療で食い止めることができます。部分的な症状の場合は、その部分の葉や枝をカットすればその後の生育に支障をきたしません。
ミニバラは生きた自然の植物ですので、柔軟な知識と対応でゆとりある栽培をお楽しみください。
Point
葉の下の方が黄色!これは病気ではないので大丈夫。
よくあるご質問で、「下の方の葉っぱが黄色くなっているのですが病気ですか?」と聞かれることがありますが、これは自然の摂理で不要な葉を落葉させる木本性植であるミニバラの特性なので問題ありません。
上部の株が健康に生い茂っているため下葉に日光が当たらず自然に落葉する現象です。落葉した葉が病原菌の温床になることを避けるため、こまめに取り除いてあげましょう。
最後に
ミニバラの健康状態を確認するときのコツは、ペットの健康状態をみてあげる感覚と同じです。やさしく触れてあげることがコミュニケーションの第一歩。元気だねー!とか、あら?葉が変な形になってしまってるね。大丈夫?といったような見守る目線がミニバラ栽培で葉なにより大切。
どの子とこれから毎日会話しようかな?そんな風に思って選んで頂けるミニバラは、きっとご家庭で繰り返し四季折々のお花を咲かせてくれることでしょう。