ミニバラにとってどんな季節?
地域にもよりますが、5月~6月がミニバラの開花期で5月中旬ごろに見頃を迎えます。
秋に比べると花持ちの良さでは勝てませんが、冬を越した春のミニバラは花が大きく、花数も多く、まさに咲き誇るといった言葉がぴったりの咲き方をしてくれます。休眠株は特に花数が多く華やかになります。
春の管理方法
水やり
乾いたらたっぷりと与えます。表面だけではなくポットの中全体が乾いたらということが大切です。
表面だけを見ているとポットより2cm下はまだ全然乾いていないなんてことも。見えない部分なのでなかなか難しいですが、重さで見るのが一番分かりやすいです。持ってみて軽くなったのが分かるくらいまで待ってからあげましょう。
この時期は気温の差が激しく何日に1回という目安が難しいですが3~10日に1回くらいとして様子を見ながら与えます。
お水やりのポイントは「乾く」「たっぷり」「乾く」「たっぷり」の繰り返しを意識することです。乾いている時に土の中に空気が通り酸素を取り入れることが出来るので、その両方の土の環境が繰り返されることで、元気な根の成長に繋がります。
剪定
休眠株で蕾が付きすぎる場合には蕾を間引いてもOKです。付けておいても良いですが最後まで咲かないこともあるので厳選して一つ一つを綺麗に咲かせるのもおすすめです。
剪定は通常剪定になりますが、花を楽しんで自分がもういいかな、満足だなと思うタイミングで剪定しましょう。
花が咲き終わったらと言いますが楽しみ方はそれぞれですので、咲きかけた頃に切って切り花で楽しんでも、完全に咲き終わるまで鉢で楽しんでからでもどちらでも構いません。
花が茶色く変色してくる前に剪定ができればどのタイミングでも大丈夫です。
剪定は5枚葉の上でカットすると元気な新芽が出やすいのですが、鉢上より半分~3分の2くらいの位置でカットすれば自然と5枚葉の上でカットする事ができるのでだいたいの位置で思い切って剪定しましょう。
肥料
緩効性肥料をベースとし、液肥は補助的な役割で与えます。
肥料は色々な種類がありますが、余程成分が偏った肥料でなければどんなものを使ってもそんなに変わりはないです。
迷ったときは(窒素10、リン酸10、カリ10)といったような3つの栄養素が同じくらいで入っている肥料を選びましょう。
肥料を与えるタイミングは、緩効性肥料は花を剪定した後には与えると決めてやると分かりやすいです。
液肥だとこの時期はだいたい月1回くらい与えるペースが良いです。
薬剤散布
春は花が綺麗ですが、暖かくなるので病害虫の動きも活発になります。
病害虫の症状が出てから対策するよりも、症状が出る前に予防として薬剤散布を習慣にするのがおすすめです。
同じ薬剤を使い続けると病害虫にも耐性がついてしまうので、違った成分の薬剤をローテーションで使用するのが効果的です。