コンテンツへスキップ
ミニバラ専門店 セントラルローズ

12月~2月冬のミニバラの管理方法。栄養を蓄える季節です。

栄養を蓄える季節です

地域にもよりますが11月頃までに購入したミニバラは休眠期を迎えます。休眠期に入り、地上部の動きはほぼ止まりますがその分根がゆっくりと成長し栄養を溜め込みます。
買ったばかりのミニバラはこの冬は休眠期に入らず、休眠株よりも寒さに注意が必要ですので後ほど詳しくご説明します。

休眠したミニバラの花は蕾が付いていたり色が見えていたりしても休眠に入った時点で咲き進まなくなります。
葉が落ちたり花が咲かなくなったりと動きが止まり株が生きているか?心配になる事もあるかもしれませんが、春の花に向けて栄養をじわじわと蓄えている時期になりますので大丈夫です。

半年~1年以上植え替えをしていない場合には、根が伸びる休眠前に植え替えをしておくのがおすすめです。

 

冬の管理方法

水やり

いつものお水やりは乾いたらたっぷりと与えますがこの時期にはたっぷりやらず湿らす程度で十分です。
葉からの蒸散がほとんどないため、根からは水分を吸わず乾燥と自然蒸発だけで土が乾くイメージです。

ですので、水やりはぐんと回数を減らして2~3週間に1回くらい土が湿る程度で与えましょう。与えすぎると根腐れを起こし枯れてしまいます。
水やりの時間帯は、冷え込む早朝や夕方以降は避け午前中のできるだけ暖かい日にやるようにします。

剪定

地上部の動きが止まるため強剪定の時期まで剪定作業は必要なくなりますが、咲きかけの花や蕾はカットして室内で切り花として楽しむのもおすすめです。
屋外では咲かない花も暖かい室内であれば咲いてくれる可能性があります。

肥料

ミニバラの葉が落ちるくらいの寒い地域では肥料はない方が良いですが、葉が落ちない地域では少ないですが光合成はしているのであっても良いです。
しかし肥料をあげてもなかなか溶けず吸わないためこの時期には肥料は必要ないと思っていただいて大丈夫です

薬剤散布

病害虫の発生はほとんどなく、この時期には薬剤散布も必要ありません。ミニバラの地上部が動き出し、だんだんと暖かくなってくる強剪定後(2月下旬~3月上旬)くらいから再開しましょう。

 

この時期に気をつけること

温度が低くなるため、凍傷と水のやりすぎに注意しましょう。
凍傷の対策は、夜間は家の中に入れる、または段ボールなどを被せて防寒対策をする。水のやりすぎは、とにかく乾かないのでしっかりと日にちを空け、根腐れを起こさないよう乾いてから暖かい時間帯に少しだけあげるようにします。

休眠については葉が落ちなくて良いのか?落とした方が良いのか?心配になる方もいらっしゃいますが、葉が落ちなくてもそのままで大丈夫です。休眠していても葉が落ちない事は多くあります。
休眠については詳しく書いている記事がありますのでこちらも参考にしてみて下さい。
休眠に入る条件は?ミニバラの休眠中の管理方法。

寒さにあたり葉が赤くなることがありますが、病気ではないので心配する必要はありません。剪定したり暖かくなってきたら元に戻ります。

これからミニバラを買う人は?

すでに手元にあるミニバラと比べ、これから買うミニバラは寒さへの耐性がまだないので管理には注意が必要です。また色が見えてきている蕾でも温度が足りずに咲かない可能性があります。すぐに花を楽しみたい場合は咲いている株を選びましょう。

– 置き場所

昼は屋外の日の当たるところに、夜は玄関や室内に、朝は可能な限り日が出て気温が上がってきてから屋外へ出すようにし、2週間くらいかけて環境に慣れさせましょう。2週間ほど経ったら基本的には屋外のよく日の当たるところで管理します。
慣らした後も寒さには注意が必要です。雨や雪や冷え込みの強い日には中へ入れるようにします。

– 植え替え

買ってすぐに植え替えは行わず、春に咲くミニバラを楽しんでから~暑くなる前までの間に1回目の植え替えをしましょう。
春の花の開花時期は2月中旬~下旬に剪定、切り揃えた場合で5月上旬~中旬あたりに咲いてきます。

– 水やり

いつもは乾いたらたっぷりあげる水やりも、目安は2~3週間に1回くらいのペースで湿らす程度でやりましょう。午前中のできるだけ暖かい日にやるようにします。

– 剪定と肥料

休眠はしないため強剪定は行いませんが、剪定時期としては強剪定と同じ時期(2月中旬~下旬桜の花芽が芽吹く頃)に剪定、株全体の3分の2~半分くらいの位置で枝を切り揃えます。

春の花に影響が出るのでここで必ず切り揃えておくのが大切です。
その時期までは咲きかけの花や蕾があれば剪定する程度で、切った花は室内で切り花として楽しみましょう。

肥料も同じで剪定時期まで必要なく、2月頃切り揃えた後に緩効性肥料を与えます。

– 注意する事

すぐに花を楽しみたい場合は咲いているものを買うこと、寒さにあたると凍傷になることです。

凍傷になると葉がしんなりとして元気がなくなります。対処法としては、暖かい日の当たるところに置いておくとだいたいは復活しますが、そこで戻らなかった場合は凍傷部分から腐っていってしまいますのでカットするしかありません。
カットした後は屋外ではなく暖かい窓際などでしばらく管理しましょう。

病害虫対策の薬剤散布は、冬は病害虫がほとんど付かないため2月の剪定後からで大丈夫です。

 

冬に発生しやすい病害虫

病害虫の発生はほとんどありませんが、冬の間に土の中でコガネムシの幼虫が根を食べてしまう事があります。
冬になってからコガネムシの幼虫が入る事はありませんが、夏の間に成虫が卵を産み付けていき秋から冬に孵化して幼虫が土の中で成長しそのままであれば次の夏に成虫になって出ていきます。

秋冬の間に土の中を一度チェックしてみるか、植え替えする事があればその時に確認してみて見つけたら取り除くようにします。
コガネムシによる被害の症状は、土が乾かない、新芽が出ないなどです。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

冬はミニバラの栄養を蓄える大切な休眠期間だという事。冬に気を付けたいのは凍傷と水のやりすぎによる根腐れだという事。伝わりましたでしょうか?
寒さで自然に咲く花をなかなか楽しむことはできませんが春のミニバラを楽しみに見守ってあげましょう。

また休眠期が終わったら年に一度しかチャンスがない強剪定の時期です。難しい作業ではないので逃さずにチャレンジしてみて下さい。
良い冬越しをして春にまたたくさんのミニバラを楽しみましょう。

「ショップトップへ」