蕾が付かない
枝は伸びてきたもののその先に蕾が付かない状態を「ブラインド」と言います。
「ブラインド」はストレスや、何らかの原因でその枝に栄養が行き渡らなかったことが原因です。ストレスといっても色々ありますが、それよりもどんなタイミングでストレスを受けたかが重要になります。
剪定後のミニバラの動きは春秋で以下のような流れですが、この成長段階の中の「【4週間後】蕾ができ始める」の少し前くらいに何らかのストレスを受けると蕾を付けにくくなります。
【0日】剪定
【4~5日後】芽が動き出す
【1週間後】1cmくらい芽が出て目で見て分かるようになる
【4週間後】蕾ができ始める
【6週間後】蕾が割れて花が咲き始める
ストレスとして可能性の高いものは、水のあげすぎや水枯れなどの水ストレス、急に寒くなった日や低温にあたるなどの温度ストレス、肥料が効きすぎた少なかったなどの肥料ストレス、一般のご家庭では少ないと思いますがわい化剤が強めにあたったなどが挙げられます。
対処法
蕾を付けなかった芽に新たな蕾を付けさせる事は難しいので、剪定をし直して新たな新芽と蕾を待ちましょう。しかし、ゆっくりと蕾を付けている可能性もあるので他に蕾が付いていたり急がない場合は様子を見てみても良いと思います。
対策としては「蕾ができ始める少し前」のタイミングでストレスを受けさせないように注意する事で、水管理に気をつけたり、急に冷えそうな時には玄関先に入れて寒さ対策するなどしましょう。
蕾のまま花が咲かない
原因は、一つ目に光合成が十分に出来ていないか根が弱っている時が考えられます。花を咲かせるには大量のエネルギーが必要となりますがそこにエネルギーを回せない状態となっているという事です。
二つ目に、単純に寒さによって温度が足りず花が咲いてこない時です。11月中旬ごろ~は特に動きが緩やかになりますので蕾が付いても咲かずに休眠期に入る事が多いです。蕾が付いているのに咲かないのは寂しいですが、そのまま様子を見て休眠したら桜の花芽が芽吹く頃に剪定をしましょう。
対処法
寒さによって花が咲かないのはどうすることもできませんが、エネルギー不足かな?という時は病害虫によって光合成が阻害されてないか、水をやりすぎたり切らしたりして根が傷んでいないか?原因を探してみて対処しましょう。